top of page
  • 執筆者の写真Ken Sugizaki

サロンメンバー発【レスター -Leicester-】分析

アジェンダ

  1. はじめに

  2. 今シーズンのチーム分析

  3. なぜBrendan監督のチームは機能しなかったのか

  4. ファンとしての想い


1. はじめに

初めまして。CiP生の 有田直矢と申します。

以前より、特定チーム分析として、ブライトンやアーセナルの記事を執筆させていただきましたが、実は中身の一部はレスターファンの私が作成していたと言うこともあり、今回はMy Teamが非常事態なので、急遽記事を作成いたしました。分析のみならず、ファンとしての想いも記載したので、最後まで読んでいただけますと幸いです。


最近Twitter(@naoya_lcfc) も動かすようにしたので、ぜひフォローいただけますと幸いです。(今までは見るばかりでしたが、今後頑張って色々発信していきます!)


今回の記事でのキーワードとしては以下4点になります。


·「リーダーの不在」

·「現状維持は衰退」

·「保守的な戦術で今のプレミアリーグ を勝ちきるのは難しい」   

·「まだ今シーズンは終わっていない」



2. 今シーズンのチーム分析

今シーズンのレスターの特徴を4局面の各局面ごとに分析する


分析の前提は以下。

·Brendan監督は相手に勝つ可能性が高くなるように戦術を組む。ただし、今回は相手にと言うより、今シーズン一番よく使われていた、1-4-2-3-1のシステムとする。

(3バックは今シーズン数回見られたが、後ろに重心をおく試合や、ミラーゲームで戦う時に使っていた)

·冬移籍でメンバーに変化がありましたが、今シーズンの出場時間の長かったkey選手を対象とする。

·出ている個人により強み、弱みがあるので多少の戦術の変化はある。



敵陣攻撃

(画像1)



図1が今シーズンのレスター の最もよく見られる1つの攻撃の特徴だろう。

深い位置まで侵入するためのサイドの攻撃として、Barnes選手の1vs1や裏抜けの強さはプレミアリーグ でも通用する一つの武器だ。

また、相手のDFは不用意に飛び込めないため、時間を作ることができる。そのため、左の深い位置のスペースでKDH選手やSBやFWの選手のフォローができ、攻撃の幅が生まれる。


(画像2)




補足としてレスター が今シーズン1vs1を行ったヒートマップの図を上記に表す。

明らかに左サイドからが多いことが図からもわかり、勝負を仕掛けるポイントとしておいているのは間違い無いだろう。


(画像3)




また中央や右サイドでの攻撃は図3のようなシーンがよく見られる、Maddison選手は中央でのプレーを好み、アイデアのある攻撃を仕掛けることができる。

相手のポケットの位置へCastagne選手が抜けたところをフワリと浮かせたパスを出したり、シンプルに早い斜めのクロスを入れたり等、攻撃の中心となっている。


自陣攻撃

(画像4)




左からのビルドアップのシーンを取り上げる。KDH選手がサイドバックにボールが入った際に、中央から外に出ることで、受け手となる、もしくは相手の中央を開けることができる。ただこの際のリスクは、失った際に中央を使われてしまうこともある。

また、Faes選手がロングフィードに自信もあることから、Barns選手をなるべく高い位置に置き、裏へ一本などといったシーンも見られる


(画像5)




右からのビルドアップはTielemans選手がうまくチームをコントロールする。Mendy選手も近年はビルドアップやボールの捌きがうまくなっているが、やはり、彼がいるといないとでは、レスターの攻撃は大きく変わると言える。

また、Amartey 選手もビルドアップの際に前進するための、効果的な縦パスを入れることができるが、決定的なミスを何度かしているため、そこのリスクとの兼ね合いは難しいところだ。



敵陣守備

(画像6)




敵陣での守備はKDH選手やDaka選手がスイッチを入れ、ハイラインでプレスに行く時は1-4-4-2の形でプレスを行う。ここでの強みとしては、Ndidi選手が幅広くカバーをするところとTielemans選手の読みなどでボールを奪取できるシーンも見れる。

ただ無理に前から行くことはなく、状況を見て、ハイプレスをかける時と、かけない時の場合わけは行っている。

懸念としてはDFラインがサイドバックが一番後ろになってしまい、裏を取られてというシーンも何度か見られるため、課題としてある。


自陣守備

(画像7)




今シーズンの守備は大きな課題だ。ただブロックをしっかりと作れている状態の時は決定的な場面を作られるシーンは少ない。問題としては、攻守が入れ替わった時の切り替えや、セットプレーやスローインのタイミング、DFがチャレンジした後のカバーリング等で足が止まっていて失点するシーンが何度も見られる。

W杯前のクリーンシートができていた時はいかに集中力を保てて守れていた時期もあり、もう少し失点を減らすこともできたのでは無いかと思うが、こういう場面ではリーダーの存在が大きく影響するように考えるため、今シーズンのSchmeichel選手の移籍が影響したように感じる。



3. なぜBrendan監督のチームは機能しなかったのか

守備について「リーダー不在」について触れたが、機能がしなかった一番の問題は2シーズン連続で5位をとった戦力を維持することでは、勝つために戦力が不十分であることだと考える。

19-20シーズン,20-21シーズンと連続で5位をとった際のキープレイヤーと変化があるのはユース上がりのKDH選手、Chilwell選手の代わりにCastagne選手、Vardy選手の後釜としてDaka選手(当時22)、守備的MFのSoumaré選手(当時22)、fofana選手の後釜のFaes選手、あとは今期の冬加入、と今冬以外は戦力を強化するより、放出や怪我をした選手の穴埋め、もしくは年齢的に次を考えなければいけない選手の後釜補強だ。

「現状維持は衰退」だ。周りのチームは戦力や戦術も常にアップデートされている。チームのモチベーションの維持も含め、このアップデートではプレミアリーグでの戦いは難しいだろう。


また政権の4年目ということもあり、チームでの戦術のテコ入れをして、上を目指すための積極的な変化が必要だったはずが、実際の変化は現実的に、保守的にプレミアリーグ の地位を守り切るための戦術の変化しかなかったように感じる。補強もうまくできなかったこともこのような現実的、保守的な考えになることは理解もできるが、それではこの危機的な状況になるのは避けられない。「保守的な戦術で今のプレミアリーグを勝ちきるのは難しい」のは現実として受け入れる必要があるだろう。


さらにレスターは勝っている状況から今シーズン22ptも落としている。1点差で勝っていたら、リスクを犯さず後ろで構えてボールを奪ってからの攻撃ができるタイミングでカウンターだけでは厳しい。ボールを保持してもう1点を取りに行けるチームを目指す、もしくは徹底して後ろで構えてからのカウンターを強化することが必要だろう。(今のプレミアリーグ のDFのレベルが上がり、個で勝つのが難しくなっているため、尚更ハードルが高い)

高い位置からのプレスをすることもリードしている場面では明らかに減り、リスクを犯さないことばかり重点をおいている戦術をとるため、ボールも保持できない。また、守備に引いているため、攻撃の際の選手の配置もうまくいっておらず、さらに繋ぎの部分も冬加入の選手が多いことや怪我でメンバーが多く入れ替わるところもあるのが影響か、ミスが多い。

こうした事が積み重なり、積極的に攻める”良い時のレスター ”が機能しなくなったと考える。




4. ファンとしての想い

レスターファンとして試合を見ていて、言い方は悪いが面白くない試合が明らかに増えたことは否定できない。危険なエリアへの侵入もできず、相手の攻撃を後ろで構えて決定的な機会はなんとか作らせないようにする、いわゆる”塩試合”が増えたように感じる。

尚且つ、ヨーロッパの大会に出るために、Big 6の牙城を崩してやると言う”野心”が、チームとして感じられなくなっている。ファンとして今の状況で悲観的になるのは仕方が無いだろう。


だが、諦めるのは違う。「まだ今シーズンは終わっていない」

Brendan監督との一時代が終わったが、プレミアリーグに生き残れば、来シーズン以降また上に登れるチャンスは残る。

残留することによって、大幅な戦力放出を避けることもできる。現実を受け止め、改善をし、野心を取り戻せば、また上位に食い込めるチャンスは訪れる可能性はあるはずだ。


Dean Smith監督、馴染みのあるShakespeareコーチ、John Terryコーチを今シーズン終了まで信じて、活力とメンタル面の向上、バラバラになったチームを再建し、残留することを期待したい。


Foxes never quit. C’mon, Foxes! 🦊

閲覧数:74回

Comments


bottom of page