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  • 執筆者の写真Ken Sugizaki

サロンメンバー発【アーセナル -Arsenal-】分析 vol.2

vol.1に続き、アーセナルの守備戦術についてのオンラインサロンメンバーさんによる記事です。今夜(深夜)にはマンチェスター・シティとの頂上決戦があります。その前にどうぞ。



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「敵陣守備」


同じく、両SBに焦点を当てて述べる。こちらも他の局面同様、大枠の戦術部分は誰が出ても役割はさほど変わらないが、個人の強みが異なり、場面によってどの選手が最適か選ばれる印象を受ける。


敵陣での守備の特徴の一つは、SBの高い位置からのプレスだ。何度も攻撃を繰り返すために、高い位置でボールを奪いたいというチームのコンセプトが顕著に見られる。


プレスのかけ方は、相手の配置や試合の状況により、多少の変化はあるが、特に相手が4バックのチームの場合、最前線の一枚と同サイドのWGが前に出て、SBは相手の深い位置までプレスをかけに行く。これは両サイドともに同じコンセプトだが、相手チームの選手の特徴を踏まえ、どちらのサイドに重心を置くか変化する。


例えば、マンチェスター・ユナイテッド戦では、相手の右WG アントニー選手は足元でボールを受けたい選手であるため、左SBのジンチェンコ選手はマンマークをし、右SBのホワイト選手(前半のみ) は右WGのサカ選手が前に出たことをトリガーに高い位置へとプレスをかける。




逆サイドでの場面で言うと、例えば、19節 ブライトン戦は、相手の左WG 三笘選手へホワイト選手がマンマークをし、左WGマルティネッリ選手をトリガーにSBは高い位置までプレスをかける。


では、なぜこのようにSBを高い位置まで上げるリスクを犯せるかと言うと、強力な両CBの存在があるからと考えられる。SBを高い位置へあげると相手と数的同数(3 v 3)の状況になってしまうが、それでもサリバ選手とガブリエル選手の対人の強さやロングボール対応の上手さでカバーできていることもあり、継続して強力なプレスをかけ続けていることができていると考えられる。(もちろん、組織的なハイプレスがうまく行っていることで、自陣へ良いボールを入れられないようにできていると言うこともある)



ハイプレスを続けるチームはシーズン終盤になり、強度が落ちてくる懸念があるが、若手主体のチームであることと、新たな補強により、今の勢いを崩さず、約20年ぶりのPL制覇を期待したい。



「自陣守備」


自陣守備に関してもSBを中心として紹介していく。とは言っても、特に自陣での守備は組織としての振る舞いが絶対であり、アーセナルにおいてもSBだけが個人として奇を衒ったプレーをするといった事は無い。


リトリート時は基本的に相手が3バックであろうと4バックであろうと4-2-3-1から可変した4-4-2の形がベースである。






ここでSBにフォーカスしよう。


【LSB】ジンチェンコorティアニー

両者共にフィジカルに特段恵まれている訳でも無く、後ほど紹介するが右サイドと比べるとどうしても相手に狙われやすい側面がある。言わば、ウィークの1つでもある訳だが、そこは周囲との連携及び人数の掛け方でカバーしている。


例えば下記のシーンでは、ジンチェンコが自分と同じもしくは隣のレーンにポジションを取る相手に自分が前に出てチェックに行っている。




当然それに合わせて周囲はカバーのポジションに入ったりサポートに入る。これは勿論早く相手にプレッシャーを掛けてクリーンにプレーさせたくないという意図があるが,同時にファーストディフェンダーに敢えてジンチェンコを行かせてトランジションで彼の展開能力を活かす方法とも捉えられる。攻撃に転じた際の彼のメリットを最大限に享受しようというプレーだ。LWGのマルティネッリがDFラインに入ってカヴァーをする事にはなるが,彼のスプリント能力を考えると何とか帳尻が合う。


【RSB】ホワイトor冨安

こちらは逆にCBが本職の守備のスペシャリストであり、左サイドとは選手の特性が異なる。


下記を例に取ると、サカは1つ前にプレスを行かせて後方は自分で対処する、といったやり方と言えよう。勿論、サカには前線でプレーをさせる方がベターな訳であり、このやり方はホワイトや冨安の対人能力が担保となっている。





以上のように見てきたが、上記はあくまで90分の刹那であり、全ての状況でこのやり方という訳では勿論ない。守備は相手ありきである。


ただ、彼らには共通の意識がある。如何に効果的に攻撃へと繋げられるか、という事である。


SBのポジショニングやプレー1つを取っても、彼らがどれだけ攻撃に重きを置いたチームであり、どうしてプレミアの首位を走っているかが垣間見えると思う。


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また不定期にお送りします。今夜の試合も楽しみに観戦しましょう。


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